以前は糸島でもイリコ(カタクチイワシ)やカナギ(コウナゴ)なども沿岸漁業で漁れていたのだが、最近はほとんど漁獲もなく、小魚愛好家としてはさびしい限り。
一昨日料理人が、産直魚屋でカナギがあった!と、食卓に登場させた。残念ながら、地場のものではなく瀬戸内海のものではあるが、とりあえずかき揚げで、次の日は釜揚げしたものをポン酢で。やはり小魚まるごと旨いなー、と独りぶつぶつといいなながら、お湯割をクイッと。(笑)
カナギ、3月初めと終わりでは大きさが違って、これで季節の移り変わりを感じた昔が懐かしい。コウナゴの釘煮は関西の春の風物詩だし、九州でのキビナゴなど、いずれも小魚は傷みが早いので、全国区にはならない。新鮮な地場の魚は地場の人が食う、これが当たり前。だからハタハタやホッケなどもその地に行ってそこの地酒で一杯やりながら食べたい。(笑)
昔、小浜の生シラス(カタクチイワシ)をいただき醤油をぶっかけて食ったのが実に旨かった。一度、茶碗持ってシラス漁の船に乗り込み、揚ったばかりのをスプーンですくいご飯に乗せたシラス丼を食ってみたいもんだ。(笑)
セリと一緒にかき揚げ。ついでにフキも葉付きで天ぷらにして春の食卓。
冬の畑で、ざんばら髪の大根がニョキニョキと。そろそろ剃髪して葉に栄養がいかないように取ってしまわなきゃ。人間も歳とると髪に栄養がいかずに脳味噌にいくよう、頭剃った方がいいのかも。(笑)
冬は根菜が美味しい、大根しかり。我が家では聖護院大根との2種を栽培。最初の植え付け時は暖冬だったせいか、虫害にやられ植え直しその後は順調、なんとかこの冬も美味しいおでんにもありつけた。
大根おろしや大根サラダ、薄くスライスして珍味をのせての酒肴。もちろん煮たり焼いたりして、もうしばらくは楽しめそう。
暖冬気味の初冬が一転して、今年は寒い冬になりそうとの予報もある。
我が家の食卓menuにも、次第に鍋モノの日が多くなってきたが、日本の鍋料理は中身が多様なので、飽きることはない。湯豆腐だった鍋だしね。
そんな鍋に今年は秋に作った自作の柚子胡椒が大活躍。辛いねー、香ばしねー、旨いねーと自画自賛。(笑)
食は広州にあるのではなく、はらはら農園にあるのだ。
昨夜は久々のたらの粕汁。ふだんの鍋よりも身体の芯から温まる感じ。これで熱燗、ポッカポカ。
夏の間何度も鮨職人の元で修行したことが、こんなに旨いカタチになったとは予想外。(笑)
本人は謙遜してゼロ鮨というが、いやいや気取った高級鮨よりも味も気分も良く食べられた。
ネタを手にする彼にはその魚を獲った漁師さんの顔まで浮かんでることだろうし、食べるワタシには揚った漁港や海の光景が浮かんできた。料理は素材のストーリーを知ると美味しさも数倍。
漁師さんには値切らないという彼の姿勢に、漁師さんもいい魚は彼に、という関係も成ってるようだし、次回も実に楽しみ。
鱧の白子の先付けから始まったコース。糸島・加布里のハマグリのワイン蒸し、あら炊き、‥‥と最後は糸島枝豆のジェラードまでたっぷり。
マブチくんの鮨は何度も食ったが、もう出来を冷やかせないようになった。(笑)
お品書きの写真は魚博士・江崎さんのFBから勝手に拝借。