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春は食卓から(346巻)

「ようやく出てた~」と行きつけの魚屋から戻った料理人。以前は玄界灘でも上がっていたのだが、めっきり少なくなって禁漁が続いてもう数年。今はほとんどが瀬戸内海産。「イカナゴ」の話し。こちらでは「カナギ」と呼ぶ。

3月始めはまだ小さくて「しんこ(新子)」。これが週ごとに大きくなり、カナギの大きさで3月の進みを知るという我が家。早速、釜揚げにしてもらい、大根おろし、生姜を乗せ、ポン酢で食す、いくらでも食えそう。関西でイカナゴといえば釘煮か。

先日は、フキ(ツワ)もあるし、ワカサギもあったので、かき揚げにしようと。最近、我が家の天ぷらは食卓上で電気調理器でやるスタイルが多い。やや気ぜわしくもあるが、何と言っても揚げたては旨い。前で料理人が揚げるものから、ビールごくごくお湯割りチビチビやりながらパクつく。これからたらの芽も出るし、我が家では春は花(桜)より食いもの、やはり食卓から(笑)。


釜揚げはこのくらい大きさが旨い。ちょいとポン酢で。もっと小さなシンコはかき揚げで。これは日本酒がすすむ。

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カナギのかき揚げはセリも一緒にいれて。
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ワカサギも食して味の比較。やはりカナギのほうが旨いか、と。

我が家でのフキの天ぷらは葉付きで揚げる。 アスパラも新ゴボウもいいね。

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あ、天ぷらは残ったのを次の日に味噌汁に入れて食べるも好きなんですね。(笑)


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# by hararame | 2015-03-16 18:58 | Comments(0)

コンブとカツブシ(345巻)

和食がブームらしい。日本料理は素材を生かした料理で一見シンプルそうに見えるが実は奥深い。その和食の基本は出汁にある。それも昆布と鰹節の旨味。科学的に言うとグルタミン酸とイノシン酸(それだけでないと思うがね・笑)。

昆布は北の海で採れ、鰹節は南の海で捕れる魚でというところが面白い。で、我が家の料理人が作る、鮭と鯛の料理でのその出汁との組み合わせは、鮭(北の海)の酒漬けの場合南国のかつお節をドサッとふりかけて、鯛(南の海)の酒蒸しの場合北国の昆布をたっぷりと敷いて。さながら、北と南の海のコラボレーション(笑)。どちらも、冬の食卓に登場する日本酒の肴としては、たのしみな一品。いやぁ、日本っていい国だなぁ‥。(笑)


鯛の酒蒸しは鯛のアラも使い、その身が直接昆布に触れているところをホジホジとやると実に旨い。季節の野菜や豆腐、椎茸なども入れ、昆布はたっぷりと使うこと。

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鮭の酒漬けは、関西の料理人実家直伝。冬の荒巻鮭の切り身を数日酒に浸し冷蔵庫に入れておくといい塩梅に塩気も抜ける。それに鰹節をたっぷりと乗せレモンを掛け食す、これは酒の肴にピッタリ。

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鯛や、キスなどの白身の魚はそのまま刺身で食うより、昆布で締めると、グッと旨味が増す。辛口の酒がすすむなぁ。(笑)

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冬の寒い時期、鮭の切り身を入れての粕汁は身体の芯から暖まる。酒でさらに暖かく。以前、神戸の友人から酒粕がドサッと送られて来た時、絞った液体の元はどうした?元の中身は!と思わず叫んでしまった。(笑)

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# by hararame | 2015-02-23 05:51 | 魚貝 | Comments(0)

お湯割りで‥(344巻)

冬場は酒の肴になるものが多く、毎夜の晩酌が楽しみで、肝臓が休まる日がない。先日ちょいとした会合で街中で飲むこともあったし、たまには禁酒日にするか、と(そんな日に限って、旨そうな酒の肴が食卓にあったりするのだが‥)。但し、いくら禁酒とは言え、なにもないのでは食事時に口寂しい。ということで、いつもの飲み物を。

愛用の焼酎のお湯割り用グラスにお湯をチョイと入れしばし置く(一旦動作を止めることが重要・笑)、そのあと並々とアチチのお湯を継ぎ足す。そ、お湯のお湯割りなのだ。お湯とは言え愛用のグラスで、いつもと同じペースでチビチビとやると、次第に酒度も気にしなくなる(笑)。おまけにお湯なのでのどごしは爽やか、どんな料理にも合う。それにいくら飲んでも次の日に残ることはなく(当たりまえだ!)翌朝の爽快感といったらありゃしない。みなさん、週に一度くらいは是非お試しあれ。(笑)。


近海の新鮮な小エビはボイルするだけでよろしい。手でムシャムシャとやりながら、湯湯割りをグビッと。(笑)
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エビカニは口の回りがベタつくが、この湯湯割りだと、口元も爽やか。料理人御用達の近くの産直魚屋の近海エビ。
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おお、今夜はバイ貝がある。巻き貝専用のホジホジ針でチョイと、で、パクッ、グビッと。(笑)
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ナマコにコノワタ、鶴橋のカクテキに鮒寿司、強力な酒の肴もなんのその。(笑)
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# by hararame | 2015-01-26 19:27 | 魚貝 | Comments(0)

貴重魚で一杯 <第343巻>

琵琶湖の畔に住む料理人の弟から、まず他の地では味わえない、ホンモロコが冷凍で送って来た。琵琶湖固有種であるホンモロコは一時期絶滅しかけたが、近年地元の人達の努力で少しづつ復活し始めたらしい。特に冬の子持ちモロコはほとんどが京都の料亭などに流れて手にいれることが出来ない貴重魚。天ぷら、佃煮、などもあるが、一番旨いのは、炭火で外側をパリッと素焼きし、酢みそ、ポン酢などでシンプルに味わうこと。早速、七輪に炭火を起こして食卓の横に置き、焼きたてを口に運びつつ、辛口の酒をグビリ、と。こりゃ、酒がいくらでもすすむ(笑)。ほんのりと甘みをおびた上品な味。まるで大名の様な気分のひとときでした。アリガトね、タロさん。多謝、激謝!


最後に頭を下にして、水油分を少し飛ばして、カラリと焼き上げる。
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ホンモロコは鯉科の魚。大きさは7〜8cm程の小さな魚デス。
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ワタシは酢みそよりもあっさりとポン酢を好む。酒は辛口「立山」。酒器は中井窯の染分盃。
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これは2年前、Uさん宅の炭火鉢でモロコを焼きつつ、「旨いねー、いいねー」と一献やった時の。(笑)
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# by hararame | 2014-12-23 18:33 | Comments(0)

季節到来! <第342巻>

10月中旬、いつも行く小屋から、今週末から営業します!との案内ハガキ。なんだか年々早くなるような?

このmenuにも、何度も登場した焼き牡蠣小屋のこと。なんてったって牡蠣小屋や直売所は事務所から僅か10~20分で行けるんだから、シーズン中何度も足を運ぶことになる。それだけでなく、家でも料理人があれやこれやと牡蠣menuを作ってくれるので、ついついワインもビールもススムというもの(別に牡蠣だけのせいではないが・笑)。

とりあえず先週の、牡蠣+バゲット+ワインの3点セットの事務所ランチで始まった今シーズン、さてさて今年は何度、地場産のオイスターを食うのだろうか。


近くの産直売所で買って来た牡蠣1パック(1kg)。レンジでチン!と。さて、昼飯を食うとするか。(笑)

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1.牡蠣のオリーブ漬け、バゲットの上にレモン1欠片と牡蠣を乗せ、パクッとやってワインをグビッと。
2.中華風の牡蠣、米煎餅をぶち込んで、やわらくなったところを牡蠣と一緒に食う。
3.牡蠣のベーコン巻き。
4.生牡蠣をキリリと冷やして、カクテルソースを掛けると、酢牡蠣とは違ったオサレな一品に。
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日曜の午後、牡蠣ご飯で家昼飯。 牡蠣は、お好み焼の下に敷いて焼いてもなかなか旨い。
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→ 牡蠣小屋の話(旧menuより)

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# by hararame | 2014-11-19 22:04 | 魚貝 | Comments(0)